巨人・滝鼻卓雄オーナー(65)が10日、急きょ宮崎入りして、堀内恒夫監督(56)らとの食事会を催した。現地視察が表向きの理由だが、11日には、清武英利球団代表(54)も宮崎入り。清原和博内野手(37)の来季去就が微妙な中、現場トップの監督を交えた緊急3者会談の可能性もある。また、残留交渉を続けていたロベルト・ペタジーニ内野手(33)との独占交渉期限が、この日で切れたことが明らかになった。11日以降、全球団との交渉が可能。楽天も名乗りを上げることは確実だ
“厳戒”の雰囲気だった。グレーのスーツに身を包んだ堀内監督が、口元を引き締めた。午後5時40分、同じくスーツ姿の山本ヘッドコーチをしたがえ、青島の宿舎で足早に車に乗りこんだ。
「広報から聞いているだろ。それだよ」
この日、滝鼻オーナーが急きょ宮崎入り。到着後、現場首脳と食事会を開催することが練習後、広報から報道陣に伝えられたが、同時に異例の“取材規制”も出された。
「滝鼻オーナーはあす(11日)、グラウンドでお話しする時間を設けますので、空港での取材は、できればご遠慮ください」。オーナーを空港で待ち構えた報道陣は一斉に引き揚げるしかなかった。
巨人軍オーナーのキャンプ地視察は、平成8年春キャンプの正力亨オーナー以来、8年ぶりのこと。秋季キャンプは平成4年までさかのぼる。これだけで異例だ。
「巨人軍も変わらなければいけないし、滝鼻オーナーも現地の話を聞きたい、ということだと思う」。同オーナーの視察理由を都内の球団本部で説明した清武球団代表も、11日に宮崎入り。「話の内容? 編成のことではないでしょう。もっと大局的なものになる」と同代表は言葉を選んだが、主力選手の来季去就について問題は山積している。
先日、契約を1年残しながら、堀内構想から外されつつある清原が、球団本部に“乱入”(別項)。その席上、今季4億5000万円の年俸の大幅ダウンが言い渡されていたこともわかった。こうした状況もふまえ、現場トップの堀内監督も交えた「緊急3者会談」に発展する可能性も十分にある。
オーナーと宮崎市内の料理店で“トップ会談”を終えた堀内監督と山本ヘッドコーチは午後10時半過ぎ、宿舎に戻った。ほろ酔いの同監督は「今日は何もしゃべらん。(清原の)去就の話は出ていない。出ていたらもっと真剣な顔をしているだろう。明日(11日)、オーナーが話すんでしょう」と言い残し、エレベーターに乗りこんだ。
急きょ開かれる“サミット”。宮崎が厳戒態勢に突入した。
【清原が球団に乗り込んだ!】
8日、東京・神田錦町の球団本部に乗り込み、清武球団代表と電撃会談。宙に浮いている自らの処遇や球団の編成方針を聞いた。会談後に「(去就は)これからじっくり考える。巨人が好きだけど、最後はどうなるか分からない」と発言。清武代表は4年契約の最終年となる来季の残留を既定方針とし、問題の編成権については「チームの編成はフロントがやって、グラウンドの全権力を握るのは監督」と話した。
★ペタジーニとの交渉難航…期限までに合意得られず
巨人は10月8日に帰国したペタジーニに対し、あくまで残留を求め、代理人のグリーンバーグ氏と交渉を続けてきた。年俸は今季の7億2000万円からの大幅ダウンこそなかったが、「20%以上ダウンでの1年契約」の提示だったもようで、交渉は難航。設定された交渉期限の10日までに、合意を得られなかった。
この日、清武球団代表はペタジーニとの交渉について「現時点でお話しできるような進展はない」と話した。巨人側は期限切れで交渉打ち切り=退団とはせず、ペタジーニをあくまで来季の戦力として交渉を粘り強く続ける意向だ。
しかし、11日以降は他球団との交渉も解禁される。新規参入の楽天が興味を示しており、楽天の三木谷社長はこの日、補強費の増額を明言した。
今季は来日以来最低の打率.290、29本塁打、84打点に終わったものの、ひざの不安を抱えながら117試合に出場。今後はマネーゲームになることは必至で、状況は混とんとしてきた。
★清水との交渉は物別れに
3年契約を望む清水と“原則は2年契約”を譲らない球団。この日、清武球団代表とのFA宣言後初めての交渉は、物別れに終わった。「それぞれの思いを話し合いました。僕を必要だと思うのなら3年契約で、としか言えません」。約1時間の交渉を終えた清水の言葉には不満が漂っていた。金銭面の提示はなし。同代表は次回の交渉で金銭提示する予定だが、清水は「そこ(お金の話)まで行くかどうかわからない」と懐疑的。こちらも長期戦の様相だ。
年俸にしろ、ドラフトにしろ問題の根本は巨人にあると思う。
ってかペタジーニお金もらいすぎだから。あきらかに。
巨人のレギュラーで中堅以上になるとみんな憶単位もらってるのも変な話だ。
仁志や中村紀などもメジャーに行きたいなら新庄のような
ハングリー精神で行ったほうが球界のためにもなると思う。
このままだと古田が球団存続のために選手の年俸減らすと
言ってたのが嘘に聞こえてしまうくらいな気もしてしまう。
この手の問題で一番つらいのは中堅以下の選手なんだから。
年俸見てると憶超えた選手の年俸がすぐ高騰してる感じがする。
ただ、日本はアメリカと違って、ダウンがあまりない。
そこらへんが球団経営を圧迫してる感じがする。
そして、やり玉にされたのが、先日引退した中日の川崎投手だったと思う。
今後プロ野球界がうまくやっていくには、
ドラフト改革と憶を超えた選手の年俸の見直しは絶対必要だと思う。
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